平塚エリア
2025.09.01インフォメーション
🌊 神奈中スイミングの「安全水泳」とは?
🌊 神奈中スイミングの「安全水泳」とは?
🛟 安全水泳の目的
神奈中スイミングでは、子どもたちが水の事故に巻き込まれた際に、
自分の命を守るための行動ができる力 を身につけることを目的として、年3回「安全水泳」を実施しています。
① 水の事故を未然に防ぐ力を育てる
海・川・用水路など、身近には危険がたくさんあります。
安全水泳では、どんな場面が危険なのか・どう避ければよいか を事前に学び、事故を防ぐ判断力を身につけます。
② 不意に落ちたときに「生き延びる技術」を習得する
服を着たまま落ちると「重い・動きにくい・沈みやすい」ため、泳げる子どもでもパニックになります。
安全水泳では実際の事故を想定し、着衣泳・浮いて待つ・ペットボトルで浮力確保など、命を守る行動を体験します。
③ 「泳げる子」でも事故が起こる理由を理解する
水難事故は、泳力のある子どもでも起こるケースが多数あります。
その理由は、想定外の状況で
- 急に深みにはまる
- 流れに足を取られる
- 服・靴が重くて体が沈む
- 驚いてパニックになる
といった“現実の事故特有の状況”があるためです。
安全水泳では、これらに対応するための冷静な対処方法を学びます。
④ 神奈川県の水難事故の傾向を踏まえた指導
- 湘南・三浦海岸:海水浴・磯遊び中の転落や波による事故
- 相模川・酒匂川など:水遊び・増水時の流れに巻き込まれる事故
- 港湾・砂浜:防波堤や岩場での滑落事故
これらは「泳げるかどうか」に関係なく起きており、
“パニックを起こさず、浮いて助けを待てるか” が生死を分けます。
プールでの泳力があっても、衣服や靴を着用した「現実の落水」では状況が一変します。 当校は安全な環境で「実際に近い状況」を体験させることで、子どもが自分の命を守るための行動(浮いて待つ・助けを呼ぶ)を確実に身につけることを目的としています。
最近の水難の傾向
- 全国で水難発生件数:1,535件/水難者:1,753人(令和6年)
- 中学生以下:発生件数 129件/水難者 191人
- 死者・行方不明者は全国で816人、そのうち中学生以下28人
- 小学生でも「水難=他人事ではない」状況です
危険な場所・行為
場所
- 死者・行方不明者の発生場所:「海」約46%、「河川」約35%
- 中学生以下は「河川」が約64% → 川遊び・水路での事故に注意
5. 保護者ができる安全チェック
- 遊ぶ場所を確認:監視員の有無、立ち入り禁止看板の確認
- 子どもの泳力を把握:浮く・泳ぐ・体力の限界を知る
- 付添い・監視:幼児・低学年は必ず近くで見守る
- 状況判断:天候、増水、波、疲労などのリスクを事前に確認
- ルールを決める:「ここまで行かない」「必県別:どこで事故が発生している?
✨ 子どもたちが得られる成長ポイント
- 命を守る行動判断力(むやみに泳がない・浮いて待つ)
- 危険を想像する力(衣服が重くなる・靴で沈むなど)
- 水への恐怖心を抑える経験
- 落ち着いて行動する力(パニック抑制)
- 自分の力を正しく理解(無理のない行動選択)
📝 級に応じた学習内容
- 服+クツの“実際に近い状態”での安全行動訓練
- 服に空気をためて浮く高度テクニック
- 長時間浮いて体力を温存する技術
- 周囲に助けを求める合図方法
- 必要最低限の移動方法(パニック制御)
■ 1級~4級
- 目的:浮いて助けを待つことを習得する
- 内容:ペットボトルを用いた浮力体験・背浮き・呼吸の整え方・助けを呼ぶ合図練習
- 実施の流れ(詳細):
- 1. 陸上での説明(安全確認・合図の練習)
- 2. ペットボトルの使い方指導(抱え方・位置)
- 3. 浅い場所での浮き体験→深い場所で確認
- 4. 背浮きに移る練習(コーチ補助あり)
■ 5級~8級
- 目的:衣服を着た際の重さ・抵抗を理解し、浮き方を学ぶ
- 内容:長袖Tシャツ着用の体験入水・服に空気を入れて浮く方法・体力温存の姿勢
- 実施の流れ(詳細):
- 1. 陸上で注意点と着衣の扱いを説明
- 2. 長袖Tシャツで浅い場所から入水、感覚の共有
- 3. 空気を使った浮力の取り方→仰向けで待つ練習
- 4. 助けを呼ぶ合図の練習
■ 9級~13級
- 目的:靴を履いた状態での浮力確保を体験する
- 内容:室内履き着用での入水・足元の沈みやすさの実感・省エネで浮く訓練
- 実施の流れ(詳細):
- 1. 陸上説明(靴の特徴と扱い)
- 2. 靴着用で浅めから入水、感覚共有
- 3. 上半身の浮力に頼る姿勢の練習
- 4. 助けを呼ぶ・待つ練習
■ クジラ級以上
- 目的:衣服+靴の複合負荷下での自衛力を高める
- 内容:実際に近い状態での浮力確保・服に空気を溜める技術・長時間浮くための省エネ姿勢
- 実施の流れ(詳細):
- 1. 陸上で想定場面の説明(実践シナリオ)
- 2. 長袖+靴での入水・浮力テクニック習得
- 3. 長時間の浮きキープ(段階的)→合図・救助の練習
保護者様へおねがい
「遊ばせない」ではなく、「安全に・楽しく・安心して」遊べる環境を整えることが重要
- 水辺に行く前にチェック・ルール・声かけを習慣化
- スイミング教室での習い事は、水難防止の大きな力になります。是非お待ちしております。